中華ガジェットでありがちな「ODM生産」について、ちょっとした小話をします。
ODMとは?
ODMとは、Original Design Manufacturingの略語で、委託者のブランドで製品を設計・生産することをいいます。 生産コスト削減のために製品またはその部品を他の国内企業や海外企業などに委託して、販売に必要な最小限の数量の製品供給を受けることにより、委託者である企業は大きなメリットを享受できます。
このODMというシステムを利用して粗悪品を輩出しまくっていたのが昔の中国。
時間の経過とともに品質…というか造るものの性能が高くなってきていて、数あるODM商品の中でも使えるものが増えてきているのも事実です。
たとえばモバイルモニター
中国のメーカーは、4インチの小型モニターから17インチまで様々な製品を輩出しています。ちょっとした流行なんですかね。
そこで、ちょっと気になったのでUNICORNというブランドの15.6インチモバイルモニターを購入しました。これがいちばん安かったです。
ほかにも「Lepow」「WIMAXIT」「ZSCMALLS」「Cocopar」といった有名ブランドも選択肢に入れていましたが、なぜか妙に高価で意欲が沸きませんでした。
Amazonで見比べながら購入したのですが、似すぎ(同じすぎ)でビックリしました。って話をしたいと思います。
設定画面(OSD)
中身が同じなんだとハッキリとわかるのが、OSDです。
いわゆる設定画面のことなんですが、呼び出してみると見た目がよく似ています。
ブランドごとに少しずつフォントやアイコンの並びを変えているだけのようにも見えます。
TOPSH
なおTOPOSHのOSDは日本語化されていましたが、UNICORNはチャイナ語のままでした。言語切替の設定画面にジャパニーズ語が存在しないことから、日本で販売することを念頭においていなかったのでしょう。
パクリ!?って思ったけど、ODMだからね
外観
こちらはほぼ同じです。何がどう違うのかハッキリしたことが分かりませんでした。
TOPSH
価格差は1,000円
調べるまでもないことですが、一応それぞれのスペックをのせておきます。
OSDの見た目が違うだけで中身が同じということが見て取れます。
TOPSH | UNICORN | |
---|---|---|
画面サイズ | 15.6インチ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 |
パネル | IPS | IPS |
表示色 | 8bit(NTSC 72%) | 8bit(NTSC 72%) |
応答速度 | 5ms | 5ms |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
輝度 | 300cd/m2 | 300cd/m2 |
入力1 | mini HDMI | mini HDMI |
入力2 | USB Type-C | USB Type-C |
価格 | 13,980円 | 14,980円 |
ODMなんで当たり前ですが、これで1,000円の差っていったい…
人件費の差、ベンダーの力不足(???)
開封の儀
やる必要ある?と思いつつのせておきます。
unicorn(下段)cocopar(上段)
きちんと緩衝材が入っていました。このあたりは他国メーカーと同じなんですね。当たり前のことなんだけど、僕の中での中華製に対する認識が偏ってる気がする。
輸送中に水損したら終わりかなー。せめてビニールは巻いておいて欲しかった。メルカリなんかじゃ当たり前だぜ。
まとめ
これがODMといえばそうなんだろうけど…
なんだろう、釈然としない感じがするのは。
O:おお、お前はD:どこかの商人だなM:負けておいてやるからこれを売れ
と言ってパク〇製品を販売するのが、中華製なんだなーって認識なら納得するのだけど。
こんなにも似せた製品を、ちょっとずつ値段を変えて販売しているようにしか見えないアコギな商売なんだろうなあーと解釈しておくことにしましょう(どういうことだ)。
似てる商品があれば、比較してみると面白いかもしれませんね。
自尊心が許せばね…